箱根 THE CALDERA

仙石原

箱根火山の直径11㎞ほどのカルデラ内で北部に位置する。スーパーマーケットやドラッグストア、コンビニエンスストアや飲食店が点在している。また、ゴルフ場やハイキングコース、美術館があるのも魅力の一つである。車で20分ほど御殿場は、高速I.Cの利用や買い物といった面でも利便性の良さを感じる。

自然との調和

南傾斜の山の中腹にある敷地は南北に長く、建物は傾斜に沿って階段のように建てられている。建物が敷地内外の木々に溶けこむことで、堅固な建物の存在を薄らげ、自然との調和をとっている。テイストや規模は違うが、敷地の条件や建物の形状を見ると、Frank Lloyd Wright設計の旧山邑家別邸を思い起こす。

眺望

傾斜を利用して建てられた建物こそ、眺望という大事な要素を確保している。正面には箱根火山の最高峰の神山、その中腹に「大涌谷」。そして、幹や枝の隙間からは「ススキの原」と、地球活動で生まれた自然を目の前で感じることができる。ともに「かながわの景勝50選」。


温泉(新姥子温泉)

温泉は民間企業が供給し、契約することで温泉を味わうことができる。浴室の大きな硝子窓の外には木々が広がり、自然を身近に感じられる空間となっている。

泉質は単純温泉、pH値が肌に近い3.6と弱酸性でやさしい温泉である。適応症には、筋肉若しくは間接の慢性的な痛み又はこわばり、冷え性、自律神経不安定症、ストレスによる諸症状等がある。


建物

社団法人の建築主が、大手総合建設業者の設計施工によって建てられた建物。客室が5つと贅沢に造られいることで、限られた人間が使用されていたことが想像できる。

敷地の最も高い部分に駐車場があり、斜面に沿って緩やかに降りると、二階部分になるエントランスが見えてくる。


二階

大小の天然石を幾何的に張られた玄関に入ると、2.3mと抑えられた天井は、長い廊下へと続いていく。その天井は下層の食堂の天井に繋がり、空間の広がりを感じられる。さらに、食堂の吹き抜け部分の細長い窓から見える木々が期待感を生み、飽きさせない工夫がなされている。

廊下の先にはゆったりとした造り付けのソファのあるラウンジ。開口部の正面には、立ち上がる噴煙と山肌のある大涌谷。 同じフロアには温泉を味わえる二つの浴室と管理人室がある。管理人室は4つの部屋があり、壁を取ることで30畳ほどの空間が生まれる。一通りの水廻りが設けられているため、多数の用途が考えられる。


一階

メイン階段を降りると暖炉のある食堂があり、5m以上の天井高と40畳ほどの空間は圧巻である。開口部に見える庭のツツジやモミジなどの植物が落ち着いた空間を保っている。吹抜け上部の開口部から漏れる光は、時とともに空間の表情が変わる。

奥には床暖房完備の多目的室があり、外にはバーベキューができるデッキが設置してある。

斜面に造った建物の下部部分には5つの客室があり、そのうち2部屋は10畳と広縁と広めである。全室、洗面所とトイレが完備、庭のモミジやツツジと景色を楽しむことができる。

富士箱根伊豆国立公園

箱根地域は、カルデラ内が国立公園に指定されている。このエリアは公園の風致を維持するため、建物の基準が定められている。自然との調和がとれているのも、この厳しい基準の存在がある。斜面に沿った建物、緩勾配の美しい屋根、緑豊かな庭は、自然公園ならではの特別な産物である。

15,000万円

物件概要

物件種別別荘 保養所
所在地足柄下郡箱根町仙石原
建物面積678.14m2
土地面積3307m2
構造鉄筋コンクリート造ルーフィング葺き2階建
築年月1981年1月
建ぺい率40%
容積率80%
土地権利所有権
地目山林
用途地域第2種低層住居専用地域
都市計画非線引き区域
防火地域法22条区域
その他制限第2種観光地区 景観法 自然公園法特別地域(B地区) 土砂災害警戒区域(イエロー) 森林法
建築確認番号第1-5003号
建築検査済証第55-1228号
温泉私営
取引態様売主
備考別荘地管理規約により第三者を移住又は宿泊させる行為(民泊等)は禁止 保養所は可
物件番号207

※掲載情報と現況に相違がある場合は、現況を優先します。