熱海 伊豆湯河原温泉の土地「さるすべり」

別荘地として歴史を育んだ分譲地

文豪たちも訪れた国の有形文化財に指定された温泉旅館が残る湯河原温泉場。生活圏となる湯河原温泉場から川を挟んで隣接する伊豆湯河原温泉エリアに「さるすべり」は存在します。そのエリアでも昭和初期に開発されたこの分譲地は、当時の政財界人の別荘として賑わいをみせたと言われています。分譲地の街路にあるイチョウ並木はその歴史を感じさせ、冬の初めには視界が黄色く染まります。
緑に包まれ湯に浸かる

平坦な敷地に入ると、まず目に入るピンクの花を咲かせる樹高6m程の百日紅(さるすべり)。敷地の中心に立つと、周囲の緑地の豊かさを感じます。この囲まれた自然の中で、他人と会わずに温泉に浸かる環境がどれだけ贅沢か、一軒家ならではの醍醐味を味わってみたいものです。

オーダーだからできるオリジナル温泉浴室

例えば、光を浴びる、風に当たる、景色や庭木を眺める等、自然を触れ時間を忘れるような癒しの浴室にしたいといった自分好みのオリジナル温泉浴室を作ってみてはいかがでしょうか。







建物参考プラン
100坪ある敷地はほとんどが平坦で、車路(来客用駐車スペース)と2台分の駐車スペース、アプローチとなる前庭及びアウトドアリビングとなるデッキのある主庭の各スペースを確保し、樹高6mのシンボルツリー百日紅や天に延びる孟宗竹を様々な目線で眺めたいと思うと、木造2階建てがふさわしいと考えます。

シンボルツリーのある南側に主庭を設け、周辺の環境(竹林やモミジを借景)を活かしたプランニングで、光を導きやすい2階にはLDKをメーンとしたパブリック空間を、1階には浴室をメーンとしたプライヴェート空間を設けました。湯に浸かったときに百日紅とモミジが正面に見えるよう浴室を配置し、その間を水盤が結びつけます。水盤を挟むように設けた大きなデッキは、アウトドアリビングやダイニング等多目的空間。シンボルツリーや周辺の環境を活かす開口部のプランニングが、この土地「さるすべり」の魅力を最大限に引き出します。

借景・庭を活かす開口部をデザインする
窓は周辺の環境と人々の暮らしを結びつけ、その場での時間の経過や季節の移ろいを感じさせてくれます。自然の風の通し方も含め、窓が切り取る景色をどの部屋でどのようにして見るかを考えたうえで開口計画をすると美しい居住空間が生まれます。

